子宮脱出産前からマタニティスイミングや妊婦体操、マッサージなどに取り組み健康、ボディラインには再三の注意を払ってました。出産後は、すぐに産褥体操をはじめ、ウエストニッパーを産後12時間後から着用してしまいました。その後、ウエストラインを気にするあまり産褥体操以外に過度な腹筋やスクワットなど今まで50日間続けていました。一ヶ月の産後健診で子宮が下がりぎみと言われ膀胱炎気味だなとおもってたのですがそのうちなおるだろうと気にせず過ごしてしまいました。

ところが、最近子供を外気浴させようと1時間ぐらい抱いて歩いて戻ってみると完全に子宮脱になってしまいました。あわてて病院に行くとペッサリーを入れられました。過度な運動やガードルの事を質問しましたがどちらも問題ないので続けてかまわないと言われました。努力が裏目に出てショックを受けてます。

このトコちゃんベルトとペッサリーとの併用は問題ないですか?腹筋などの運動はどうなのでしょうか?高齢なので第2子もなるべく早く考えてます。ベストをつくしたいと思ってます。よろしくご回答お願いいたします。

年齢に関係なくトコちゃんベルトは子宮脱の改善に有効です

トコちゃんベルト2点セット

産後の骨盤の回復に知識も感心も無い施設での出産、お気の毒です。助産婦雑誌1997年2月号に、「分娩と尿失禁」という小論文が掲載されました。この中には、「産後の早い時期にウェストニッパーなど胴回りを強く締め付ける下着類や産褥4~6週間より手前の腹筋鍛錬などは、骨盤底の復古にとって有害であり、後年の性器脱の原因となる」と指摘しています。

骨盤は、妊娠性のホルモンの働きで妊娠すると分娩まで緩み続け、分娩が終わるとホルモンの影響が薄れるに従って回復していきます。この回復期間は、4~6週間とも最大6ヶ月くらいかかるともいろいろな研究論文に書かれています。

さて、貴女の症状に対してトコちゃんベルトの効果があるかどうかですが、大きな確立で効果は期待できると思います。ぺっサリーとの併用については、医師にご相談ください。

トコちゃんベルトの着け方は、子宮下垂・脱、産後の尿漏れなどがある場合は、仰向けに寝て、厚さによって違いますが座布団1~2枚を二つ折りにしてお尻の下に敷きます。この状態で5~10分間安静にしていますと、子宮がお臍のほうに上がってきます。これは、感覚でわかります。子宮が上がってきたら、その状態でトコちゃんベルトを正しい位置に着用してください。

ベルトの選択は、恥骨部分に痛みが続いているか、いないかでご判断ください。恥骨に痛みがある場合は、トコちゃんベルトⅠで1ヶ月くらい固定し、その 後トコちゃんベルトⅡで固定されるとよいです。痛みがないならば、トコちゃんベルトⅡを使われると良いです。

子宮脱の方への効果ですが、年齢に関係なく高い確率であると思います。私どもが最初に気がついたのは、80歳代の女性です。これをきっかけにしてテストをして8割以上の女性に効果がありました。この対象は、40代後半から80歳代の女性で子宮脱で手術予定の方でした。

アドバイス By 渡部信子先生(トコちゃんベルト考案者)

そもそも子宮脱とは

子宮脱とは、子宮が下がって膣から飛び出してしまうことを言います。

  • 第一段階:子宮が膣の中に下がります。
  • 第二段階:子宮が膣の入り口付近まで下がります。
  • 第三段階:子宮が膣から飛び出します。
  • 第四段階:全ての子宮がひつから飛び出します。

子宮脱の自覚症状

膣のあたりが重だるかったり、膣内に痛みを感じます。特に、一日の終わりに、より不快感を感じやすく、朝方や、横になった後は症状の軽減を感じます。下腹に痛みを感じたり腰痛を感じる人もいます。膣が膨張したように感じたり膣の入り口が実際に膨れているのを感じる人もいます。全ての内臓が落っこちそうだと感じる人もいます。その他、尿漏れ、便秘の症状が合併する人もいます。

子宮脱の原因

骨盤内の内臓は靭帯と骨盤底筋と筋膜によって支えられています。この内のどれかが弱くなると、支えきれなくなった内臓が落ちます。特に妊娠中は、大きな赤ちゃんの頭が狭い骨盤を通り抜けられるようにホルモンの影響で骨盤周囲の靭帯が緩みやすくなっているのと、さらに成長する赤ちゃんの重さも加わって、骨盤底筋や靭帯は伸ばされ内臓は一気に下垂しやすくなります。

個人差もあり、靭帯が、よりゆるみやすい人もいます。このような方は妊娠と出産によって、子宮脱になりやすいです。

また産後は、通常、骨盤底筋が引き伸ばされてしまっています。大きな赤ちゃんだったり、分娩時。長時間いきんでいた場合、またはカンシで赤ちゃんが生まれた場合は、骨盤底筋は、さらに引き伸ばされていますので、将来、子宮脱になる可能性は高くなります。

子宮脱にならないようにするには

産後しばらくは、骨盤底筋は弱っていますので、長時間歩いたり、立っていたり、重たいものを持ったりすることは避けてください。弱った骨盤底筋がさらに引き伸ばされ弱ってしまいます。重たいものを持ち上げた途端に、下腹部や膣周辺に違和感を感じて子宮脱になったという方も少なからずいます。膣周辺に違和感を感じたら、子宮脱のサインかもしれません。十分に注意をして、休んでください。

排泄の際には、いきまないようにしましょう。 産後、数ヶ月は、妊娠時のホルモンの影響が残り、内臓を支える靭帯や筋肉は弱くなっていますので、体力がもどったと思っても、飛んだりはねたりするようなエクササイズは内臓下垂の原因になりかねません。

妊娠中に子宮脱になってしまったら

妊娠中に子宮脱になった場合には、産後、ホルモンの影響がなくなれば、弱くなった骨盤底筋も普通にもどり、数ヶ月で回復する可能性が高いです。毎日、複数回、骨盤底筋の体操をしましょう。可能であれば、少しでも時間があれば横になったり骨盤高位になりましょう。骨盤底筋を内臓のプレッシャーから解放し、休ませてあげることが大切です。たとえば、授乳時には横になって授乳するといいでしょう。

もし内臓が落ちるような感覚があるなら、しゃがむ姿勢は避けましょう。寝た姿勢から起き上がる腹筋運動は避けましょう。これらの運動は骨盤底筋に負担となります。性交はしても子宮脱を悪化させることはありませんが、性交の後は膣の血流が増し重たい感じや痛みがあるかもしれません。横になってゆっくりと休みましょう

子宮脱の場合のトコちゃんベルトの着用方法

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トコちゃんベルトの着用は必ず骨盤高位の姿勢で巻くことにより、下がっている内臓などが正常な位置に戻りやすくなります。

子宮脱の状態であっても、骨盤高位で膝から腰を左右にゆっくりと振っていると多くの場合、自然に子宮は入っていきますが、だめな場合は手を清潔にして押し込むようにして下さい。

また、骨盤の形を整えたり、内臓を支えてあげれる筋力をつけて頂くことが大事です。体操用ゴムチューブを使った腰回し運動を毎朝夕に各5分間くらい取り組まれることを是非併用されて下さい。

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