腰痛緩和のためのコルセットや骨盤固定ベルトには、トコちゃんベルトやペルビー(トコちゃんベルトの下ベルトだけのもの)と一見良く似たものがあります。骨盤を固定し安定させるには、適度な伸縮性と、骨盤をきれいに戻す形状が必要なのですが、全く効果がないとか、反対に悪化させる品があります。あなたが着けておられるのは、以下のどれに近いものでしょうか?
お腹や骨盤の上半分を締めることによって起こる身体の変化についてはこちら「ウエストニッパー神話」をご覧ください。
1.ウエスト~骨盤上半分を主に締める品
1-① 腰痛用コルセット
1-② 骨盤コルセットA・B
恥骨結合離開・骨盤輪不安定症などの診断名がつけられた時に、整形外科で採寸し、石膏で型をとったりしてオーダーメイドしたものです。しかし、A・Bともに肝心の骨盤の下半分が固定できず、着けてすぐに良くなることはありません。3ヶ月の着用で8割以上の人が症状軽減すると報告されていますが、中にはよけい悪化する人もあります。Aの持ち主は着用するまでは何とか歩けていたのですが、着用した翌日から全く歩けなくなりました。BはAより、やや上を締めるため1-①に近いものです。
1-③ウエストニッパー類
日本中で最も普及しているタイプで、腹と骨盤の上半分を締める力は中程度。
全体が伸縮素材であるため、あまり強く締めたつもりでなくても、後からじわっ~っと締まってくる感じがします。「骨盤輪不安定症に」と日本助産婦会が推薦していますが、骨盤固定効果は低く、着用後数分以内に半数以上の人が仙腸関節に違和感を覚え、気分が悪くなる人もあります。
骨盤の上半分が否が応でも締まるので、骨盤を変形させるため、腰痛になる人が多いです。また、立体裁断でないため着用感が悪く、着け心地が良くありません。当サロントコちゃんベルト発案者の渡部先生が京大病院で働いていた頃、夜間不眠・腰痛・排尿障害で苦しんでいた人の多くが、これを着用していました。
全体が伸縮するため、強く締めても固定力は弱いです。幅が広すぎるため座るたびにずれ上がり、骨盤の上半分にかかり、かえって骨盤を変形させます。細めに切ると締める力がいっそう弱くなります。むれるのも欠点。
上のゴムベルトと同様、全体が伸縮するのと、太すぎるのが欠点。お尻を2本のベルトで包むのもあまり意味がなく、すぐにずれ上がり、トコちゃんベルト発案者の渡部先生も購入しましたが役に立ちませんでした。
トコちゃんベルトにとてもよく似ていますが、やや固く、着けるとお尻の皮膚に違和感があり、はずした後もいつまでも違和感が残る不思議な品です。
分厚く硬くて着けたまま外出や育児などできないし、就寝中や座ってくつろぐ時も着けていられません。「産後1~12ヶ月が、骨盤引き締めの最大のチャンスです」と広告には書いてありますが、出産直後から着けることが大切です。でも、産後1ヶ月間は寝たり座ったりがほとんどですので、とても着けられない品ですね。
アメリカのカイロ大学の助教授をしていた日本人カイロドクターの考案の品。この着け方は男性の着け方だそうで、この着け方を骨盤の緩い女性がすると、一瞬で気分不良になります。また、この品はお尻に当たる部分が固いため、寝る時は着けられません。
3.ガードル
4.比較的良い品
(犬印腰部保護プロテクター)妊娠中に着けられ、骨盤固定効果は強く、腰痛は緩和効果はかなり高いようです。アウターに響かず、外出や立ち仕事に向いています。しかし、座ったり寝たりする時は苦しくて着けていられず、産後の入院中に着けられないのが最も困ります。着脱が複雑でトイレで困る人が多く、化学繊維なので冷えたり、股があるのにずれ上る人があります。
(オルト産業ベリベ)ソフトタイプで腰の線に沿う形状であるため、産後に何も着けないと頼りない方には向いています。害はなく安定感が得られますが、骨盤固定効果は弱いです。