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トコちゃんベルトに似て非なる 骨盤ベルト・コルセットの数々

腰痛緩和のためのコルセットや骨盤固定ベルトには、トコちゃんベルトと一見良く似たものがあります。骨盤を固定し安定させるには、適度な伸縮性と、骨盤をきれいに戻す形状が必要なのですが、全く効果がないとか、反対に悪化させる品があります。あなたが着けておられるのは、以下のどれに近いものでしょうか?

図1

左図の赤いラインの部分は絶対に締めてはいけません。骨盤底が開いてしまい、お尻が大きくなるだけでなく、骨盤底でハンモックのように内臓を支えている筋肉(骨盤底筋<図3参照>)が伸ばされてしまい、将来妊娠などをきっかけに尿漏れ子宮下垂、子宮脱の原因となります。

最近お尻の赤の部分と緑の部分で両方で締める骨盤ベルトもありますが、骨盤の構造から考えると上のベルトは意味がないどころか却って骨盤の歪みを作る原因になりかねません。
 

図2

また骨盤上部を締めると当然お腹も締めることになり、そうすると腹圧が逃げケチャップのボトルを絞るのと同じ原理で骨盤の中に収まっているべき直腸・子宮・膀胱も一緒押し下げられ尿漏れ/子宮下垂/子宮脱 などのトラブルが起こります。一時的に絞って細くなったとしても、痩せるわけではありません。
図3

骨盤底筋

正しい締め位置は・・・太ももの真横の一番出っ張った場所(大転子)にベルトの下端がかかるようにすると骨盤がきれいに締まり、安定し、内臓も正しい位置に収まります。

多くの人が思っているより、随分下になるはずですが、これで初めて骨盤下部(お尻)も締まり、骨盤底筋も本来の姿を保てるのです。

 

骨盤底筋は人間にシッポがあった時代は、シッポを動かすための筋肉だったと言われています。しかし人類が直立歩行を始めたことで、直腸、子宮、膀胱などのの内臓を支えるという大きな負担を背負うことになりました。

骨盤上部をベルトなどで締めると、左図とは反対に骨盤底筋が、まるで麺を伸ばすように引き伸ばされてしまい、内臓を支える力を失ってしまいます。

 

1.ウエスト~骨盤上半分を主に締める品

1-① 腰痛用コルセット


締めたところ→
主に腰椎を安定させるためのベルトですが、骨盤の上半分も締めてしまうため、骨盤はかえって不安定になります。また、胴体の運動を妨げるため、腹筋・背筋を弱めますので、長期間の着用は禁物です。

 

1-② 骨盤コルセットA・B



恥骨結合離開・骨盤輪不安定症などの診断名がつけられた時に、整形外科で採寸し、石膏で型をとったりしてオーダーメイドしたものです。しかし、A・Bともに肝心の骨盤の下半分が固定できず、着けてすぐに良くなることはありません。3ヶ月の着用で8割以上の人が症状軽減すると報告されていますが、中にはよけい悪化する人もあります。Aの持ち主は着用するまでは何とか歩けていたのですが、着用した翌日から全く歩けなくなりました。BはAより、やや上を締めるため1-①に近いものです。


 

1-③ウエストニッパー型

お腹と骨盤の上半分を締めるものですが、強く締めると骨盤を裾広がりに変形させ、腰痛を悪化させ、内臓下垂を招きます。ウエストニッパー神話。「産後の子宮の戻りを助けるため」と入院の持ち物に書かれていたり、入院料金に含めて支給している産院もありますが、寝ているとずれ上がるので、意味がありません。A~Cそれぞれ少しずつ付け心地などが違います。
Aタイプ

日本中で最も普及しているタイプで、腹と骨盤の上半分を締める力は中程度。

   
Bタイプ

全体が伸縮素材であるため、あまり強く締めたつもりでなくても、後からじわっ~っと締まってくる感じがします。「骨盤輪不安定症に」と日本助産婦会が推薦していますが、骨盤固定効果は低く、着用後数分以内に半数以上の人が仙腸関節に違和感を覚え、気分が悪くなる人もあります。

   
C タイプ

骨盤の上半分が否が応でも締まるので、骨盤を変形させるため、腰痛になる人が多いです。また、立体裁断でないため着用感が悪く、着け心地が良くありません。当サロントコちゃんベルト発案者の渡部先生が京大病院で働いていた頃、夜間不眠・腰痛・排尿障害で苦しんでいた人の多くが、これを着用していました。

  2.骨盤ベルト(骨盤の下半分を締める品) 型
 
2-①

全体が伸縮するため、強く締めても固定力は弱いです。幅が広すぎるため座るたびにずれ上がり、骨盤の上半分にかかり、かえって骨盤を変形させます。細めに切ると締める力がいっそう弱くなります。むれるのも欠点。

   
2-②

上のゴムベルトと同様、全体伸縮素材であるのと、太すぎるのが欠点。伸縮素材のものは骨盤固定効果は低く、着用後数分以内に半数以上の人が仙腸関節に違和感を覚え、気分が悪くなる人もあります。お尻を2本のベルトで包むのもあまり意味がなく、すぐにずれ上がり、トコちゃんベルト発案者の渡部先生も購入しましたが役に立ちませんでした。

   
2-③

トコちゃんベルトにとてもよく似ていますが、やや固く、着けるとお尻の皮膚に違和感があり、はずした後もいつまでも違和感が残る不思議な品です。

   
2-④

分厚く硬くて着けたまま外出や育児などできないし、就寝中や座ってくつろぐ時も着けていられません。「産後1~12ヶ月が、骨盤引き締めの最大のチャンスです」と広告には書いてありますが、出産直後から着けることが大切です。でも、産後1ヶ月間は寝たり座ったりがほとんどですので、とても着けられない品ですね。

 
2-⑤

 
バックル付きで締めやすそうに見えますが、直線の帆布でできているため、腰にフィットせず、強く締めるととても苦しく、この人は産後8ヶ月間着けたのに、恥骨の痛みは良くなりませんでした。トコちゃんベルトを着けたとたん「あらっ、楽」と、施術は1回のみでした。
 
2-⑥

アメリカのカイロ大学の助教授をしていた日本人カイロドクターの考案の品。この着け方は男性の着け方だそうで、この着け方を骨盤の緩い女性がすると、一瞬で気分不良になります。また、この品はお尻に当たる部分が固いため、寝る時は着けられません。

 

3.ガードル

ガードルはニッパー同様、強くお腹を締めつける品だと内臓下垂を招くだけでなく、骨盤の上半分も強く締めるため、骨盤の変形を招きがちです。さらに、お臍付近を強く締めると腹部大静脈を圧迫し、太ももの付け根周囲を強く締めると伏在静脈を圧迫します。これらの太い静脈の流れが悪くなると、むくみや静脈瘤の原因となります。
 

 

4.比較的良い品

4-①

(犬印腰部保護プロテクター)妊娠中に着けられ、骨盤固定効果は強く、腰痛は緩和効果はかなり高いようです。アウターに響かず、外出や立ち仕事に向いています。しかし、座ったり寝たりする時は苦しくて着けていられず、産後の入院中に着けられないのが最も困ります。着脱が複雑でトイレで困る人が多く、化学繊維なので冷えたり、股があるのにずれ上る人があります。

   
4-②

(オルト産業ベリベ)ソフトタイプで腰の線に沿う形状であるため、産後に何も着けないと頼りない方には向いています。害はなく安定感が得られますが、骨盤固定効果は弱いです。

   
4-③
(さらし、写真なし)三つ折りにして骨盤の下半分をしっかり2~3回巻き、残りで臍から下のお腹をゆったりと覆う程度に巻くと良いのですが、お腹を締め付けすぎず、気持ち良く骨盤が固定されるように巻くのは難しいです。妊娠中・産後ともに同様に巻きましょう。肌が弱い方など、トコちゃんベルトをどうしても着けられない場合にお試しください。

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