生まれたばかりの赤ちゃんの背骨はC型をしており、首が据わる頃に頚椎(首の骨)に前湾ができ、1年くらいかけて胴の骨(腰椎)に前湾ができS型に変化し赤ちゃんはようやく歩けるようになります。
ですので、首がすわっていないうち
に無理に硬い布団で仰向けに寝せようとする
と背骨が無理に伸ばされ頭が左右に向いてしまうか、コロンと横になり向き癖がついてしまいます。しっかり歩けるまでの正しい寝かせ方は赤ちゃんの背骨をC型に保つ寝かせ方です。(うつ伏せ寝は突然死症候群の原因ともされていますので、絶対にさせないでください。)
生まれながらに備わっている背骨の後わんを、新生児期から首がすわる頃までにしっかり保つと、よちよち歩きを始める頃には、腰椎に前わんができはじめて、安定して歩けるようになります。
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図1 |
図2 |
図3 |
図4 |
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C型の背骨
胎児 |
C型
新生児 |
3ヶ月頃(首がすわる頃)
首の骨に前湾ができる |
S型:1歳すぎ(立って歩く頃)
胴の骨に前湾ができる |
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首が据わって頭を持ち上げられるようになると、首の部分が前湾していきます(図3)。さらに立って歩けるようになるとバランスをとるために胴体部分が前湾していき、S字のカーブが完成していきます。
この背骨のS字状のカーブは、人間が二足直立歩行に進化する段階で重い頭を支えながら重力に対してバランスをとるためだけでなく、ばねの役割も持っていて二足直立歩行の衝撃が直接脳に伝わらないために発達したものです。
ところが羊水の中で浮遊している状態から出てきたばかりの赤ちゃんの背骨はC字状になっています。つまり頭を支えるための首の湾曲も筋肉も、上半身を支えるための湾曲も筋肉も発達していません。(ですから赤ちゃんを抱っこする時は首と頭をしっかりと支えてあげる必要があるわけです。)
そのような状態の赤ちゃんを平な所に寝かせることは、赤ちゃんの背骨とヒップにはストレスがかかることになるのです。
米国小児科学会でも、「長時間、硬いマットレスや平なベッドに寝かせることにより、重力の影響で姿勢的な変形が起きたり、筋肉量を減少させる」としています。
生後3ヶ月位までの赤ちゃんの理想的な姿勢は、胎児姿勢。背中のCカーブが保たれ、さらに股関節自由に動かせるM字型の姿勢(カエル脚)です。
ところが、出生後すぐに平らな所にばかり寝かされていると背骨の後湾を伸ばしてしまいますので上記のような赤ちゃんの発達を妨げてしまいます。
世界の多くの地域では昔から赤ちゃんをおくるみ、ハンモック、籠などに入れて赤ちゃんの背中が丸くなるような状態で育てていました。
ただし、寝かせっぱなしもよくありません。赤ちゃんが起きている時には、抱っこしてあげたり、うつぶせにするなどして(必ず大人の目の届く場所で)、首や背中の筋肉の発達を促すことも大切です。